別に全然他意はないんですけど、犬神家と八つ墓村と悪魔が来りて笛を吹くを掻い摘んだ感じのシナリオだなと思いました。
現代では全くそういうことが無いとまでは言いませんが、戦後のあの時代(特に田舎)って大なり小なりそういうことが結構あったんだろうなと感じつつ、察するにはちょっと余りありますね。察したくねえよこんなの!!!
故に遺言書で揉める光景、どこかで見たことがあってウケてしまいました。まあ今回ばかりは長男が生きているので順当ではある。
分家とかあるとね、なお揉めるよね……。遺言書いた本人は逃げ切ってるし……。死んでから公開ってのがね、どこに不満をぶつければええねんっていうね……代理人かな(可哀想)
この映画を観た方は機会があったら金田一耕助シリーズも見るといい感じに解像度が増すんじゃないかと思います。あれ、これなんの記事?
私は昔に奮闘した男の話が大好きなので(特に語り継がれることもなく知る人だけが知っていればなお良し(?))、戦闘シーンは命が助かりました。ゲゲ郎と水木さんのコンビはね、全員好きだろこんなもん。
「水木」のイントネーションの話をどこかで見て、「ああ、イントネーション…」と思いながら観てました。そう細かい拘りというか、作者の癖が現れている様子、いいよね。
時貞とかいうジジイ(口が悪い)、この類の人って今も昔もまあそれなりにいると思うんですけど、なんかそれを煮詰めたような人でしたね。昔の方がこの類の人口が多そう(偏見)
自分が一番偉く自分以外はその辺に這いつくばっている底辺だと思っている浅はかさと、それを絵に描いたような横暴さと、自分の(あれは家の地位と言うよりは自分の地位の為というほうが上回っていたな)地位の為なら他の人間がどうなろうと知らねえという下品さと、あとは身内間との本来ならやるべきではない所業とか、とにかく全体的にキモいなと思います。感想が直球過ぎる。
でもマジで実際に居るんですよね、こういう人。キモいですね(2回目)
俺が一番最強っていう心持ちはあったほうがいい時もあるかもしれないですけどね?常日頃から本当にそう思っているうえでそれをさらけ出すっていうのは、もうその時点でお察しという感じですね。
長田家まわりはそんなに語られてないうえに家族としての絡みってほぼ無かったと思うんですけど、それが余計に「Q.そこに愛はあるんか?」という感じでした。多分ないと思う。
幽霊族に対するそれへの利害が一致してしまったが故に本当に龍賀家の為だけにそこに居る身って感じで、龍賀家に拾われていなければまだマシだったのかもしれないなと思ったりもする。でも幽霊族を狩ってきた奴らだからな……慈悲はないぜ!!!
あと「長田夫おめー糸目にこやかCV石田彰だからって信頼できない男と思わせて本当は信頼できるんだろ?知ってるよ」と逆張りしてたのに本当に信頼できない男でウケた。なんでだよ!!!ありがとう!!!!!
全然関係ないけど、映画を観る前にSNSで石田彰で検索をかけたら「長田は妻すらも守れなかった男」的な話を踏んでしまい人知れずキレてしまいました。いや何も考えずに検索をかけた私が悪い。
幽霊族を狩り殺した話を個人的にはもうちょっと詳しく知りたいですね。「別に幽霊族がなんかしたわけじゃねえだろふざけんなクソが!!!」という感情になりたい。既になってはいる。
なんで皆さん自分と違う存在を忌み嫌って滅そうとするんですかね。幽霊族揃って極悪なら百歩譲って……というか、狩り殺すほうが圧倒的に極悪なくせして自分は正しいと思い込んでいるあの感じ、この世の真理みたいで胸糞が悪いですね(突然の真顔)
あと「おめーねずみ男だよな……?え、ただのそっくりさんだったらどうしよう……(別にどうもしない)」と思いながら観てたんですけど、しっかりねずみ男で安心した。薄暗いシナリオにはああいう男が必要だよなあ!!分かるぜ!!!
そういえば水木さんって死相が出てるうえで生きながらえてましたね。あれは死なないフラグだったなんてなあ。よかったな……よかったけど記憶が曖昧とはいえ色んな業を背負っていて可哀そうではある。
その後の人生、水木さんが幸せだったのならいいですけどね。幸せであってくれよ、頼むから。
この話って、別に映画をやるために書き下ろされたものではなくて、元々設定にあったものなんですかね?だとしたら出し惜しみすぎだろいい加減にしろという気分です(※褒めている)
うっすら調べた感じ、元々あった設定を再構築した感じかなという気がしました。タブンネ!
ちなみに鬼太郎は昔日曜の朝にやっていたのを観ていた記憶があるんですけど、見たという事実しか覚えていません。というか、アニメに関わらず過去に見たものの内容は全体的に覚えてないんですよね。みんな覚えてて偉いと思います。
そんなこんなで、鬼太郎は「画面が暗くて良くも悪くも全体的に胸糞が悪い」という印象があったので、私の印象そのまんま直球ストレート!って感じでよかったです。いや良くはないけど。
ただ今回は鬼太郎が居るという事実に繋がる話ではあるので、完全な絶望ではないというのが救いといえば救いですかね。でも私は色んな意味で救われてない…(?)
まあでも……最後に時ちゃんが救われたから……それでいっか!!!!!!!!!!!!!!!!!
伏線がかなり綺麗に回収されている印象だったので、数回見たらより楽しいんだろうなとは思うんですけど、如何せん犬神家と以下略みたいなシナリオだったので、当分は……いいかな……。なんか胸焼けしてきた。
あと歌のないEDって味わい深くていいですよね。変にあるよりも好きまである。
何度も見たら味わいが増す映画であるということは分かったので、機会があったらまたいつか見たい。出来れば間を空けて…。